Part別勉強法

【TOEIC Part2攻略&戦略】応用問題でも満点獲得!直感で回答がわかる英語回路構築法

Part2はリスニング問題の中でも高い集中力が求められます。

Part2は他のパートに比べると英文が短いため、スコアを上げやすいです。

試験を始めて受ける方や、英語に苦手意識を持つ方でも対策しやすいパートです。

理由は2つあります。

  • 選択肢が3つしかない
  • 問題パターンが限られている

この記事で解き方をマスターすれば、正解数をかなり稼ぐことができます。

それでは、Part2の解き方について詳細を紹介していくので、ぜひ読んでみてください。

Part2の出題形式と配点

まずは、あなたにPart2の出題形式についてお伝えします。

出題数 25問
配点 125点
内容 質問に続き、3つの応答例が放送される。その中から最も適切な応答を選ぶ。
解答時間 約5秒
注意点 ①質問・選択肢がテスト用紙に書かれてない
②このパートのみ、選択肢が3つしかない

出題形式

まずは、Part2の問題形式と配点についておさらいします。

Part2は、全部で25問。

3択式で短い発話に対する最適な回答を選択する問題が出題されます。

問題形式はシンプルですが、短時間に大量の英語を処理するため高い集中力が要求されます。

また、問題によってスピーカーが異なるため様々な英語を聞きなれていないと聞き取りにくい問題もあります。

~Part2の出題形式の例~

When is the meeting?

  • A:The room on the right side.
  • B:Next Monday.
  • C:Ken likes it.

正解 B

日本語訳

会議はいつですか?

  • A:右側の部屋です。
  • B:来週の月曜日です。
  • C:ケンはそれが好きです。

Part2の配点

Part2は先ほどご紹介した通り、25問の問題が出題されます。

TOEIC L&Rテストは全部で200問/990点満点であるため、Part2は全体のおよそ13%を占めています。

得点にするとおよそ125点程度になると考えられます。

目標正答数(25問中):
600点→16問/700点→18問/800点→20問

Part2の戦略と攻

Part2の戦略

Part2はTOEICの中でも短期間で点数を上げやすいパートです。

その理由は、2つあります。

  • 問題文の英語自体が長くないので聞き取りが簡単であること
  • TOEICの中で唯一の三択問題であること

Part2は問題がある程度パターン化されているので攻略法を知れば対策できてしまうことなどが挙げられます。

Part2は三択問題であるゆえに消去法の威力は絶大です。

正解を見つけるのではなく間違いを2つ消去する、この感覚を持って臨むことで満点に近い点数が取れるようになります。

また、連続して25問ペースよく出題されるので集中力も大切になります。

それぞれの問題を聞いて回答を終えたら、一度深呼吸をして脳に酸素を送り込んでリフレッシュしてから次の問題に臨むようにしましょう。

たったこれだけのことでも集中力は大きく変わってきます。

攻略の基本

1.完璧に聞き取る必要はない

このパートでの最大の敵は「すべてを聞き取り、完全に理解する」という態度です。

解答と関係ない部分で悩んだり、時間を浪費したりしないよう注意する必要があります。

2.最初の数語が勝負

質問文の「最初(特に疑問詞)を聞き取れるかどうか」が最大のポイントです。

次の問題までのポーズは5秒しかないので、同じ問題でいつまでも悩まず、素早く気持ちを切り替えましょう。

そして、次の問題の最初の語の聞き取りに集中しましょう。

3.出題者の意図を逆利用する

Part2攻略の「テクニック」は全て確実に身に着けてほしいです。

テスト自体も徐々に変わってきています。

しかし、この記事で紹介する基本的なテクニックを使えば、スコアが大きく上がります。

特に、「キーワードを避ける」テクニックは最も強力です。

このテクニックの背景には次の事情があります。

Part2だけは選択肢が3つしかありません。

そのため、適当にマークしても正解率は33%になります。

問題作成者の立場で見ると、これはかなり高い確率なので、リスニングが苦手な人が「つい不正解を選ぶ」ように選択肢を作る必要があります。

それを可能にするのが「質問に登場した単語を選択肢にも入れておく」ことです。

つまり、それらを避ければ正解が浮かびあがってきます。

Part2 解答手順

まず、問題用紙は下記になります。

上部に書かれている内容は、本番試験で設問の前に放送されます。

説明:あなたは英語で話される質問あるいは陳述と3つの返答を聞きます。これらは問題用紙には印字されておらず、一度しか話されません。質問あるいは陳述に対するもっとも良い返答を選び、解答用紙の(A)、(B)、(C)にマークしなさい。

各設問(Q7からQ31)に書かれている英文は「解答を解答用紙にマークしてください」の意味。

Mark your answer on your answer sheet.(解答を解答用紙にマークしてください)

サンプル問題を見てましょう。

When is the meeting?

  • A:The room on the right side.(右側の部屋です。)
  • B:Next Monday.(来週の月曜日です。)
  • C:Ken likes it.(ケンはそれが好きです。)

正解 B

設問分は「会議はいつですか」という意味です。この質問に対して、最も適切な返答を聞いて答えます

この中で返答が自然なのはBとなります。

これら設問文と3つの選択肢はすべて英語で放送されます。音声は1度しか流れません。

英文は問題用紙に載っていないため、純粋な英語聞き取り能力が問われるパートとなります。

Part2解答手順
  • 手順1: Directions(説明)の音声を聞く(約27秒). この間は特に何もしなくて問題ないです。 Now let us begin with Question No.7 (さて, 設問7からはじめましょう)のセリフの後, 問題が始まります。
  • 手順2: 設問7の説明文を聞きます。
  • 手順3: 選択肢Aの音声を聞きます。 この時点で正解ならマークシートを塗ります。 正解と判断できなければ次の音声を聞きます。
  • 手順4: 選択肢Bの音声を聞きます。正解ならマークシートを塗ります。 正解と判断できなければ次の音声を聞きます。
  • 手順5: 選択肢Cの音声を聞きます。 正解ならマークシートを塗ります。 これまでの時点で正解を確定できなければ, もっとも確からしい選択肢を塗ります。 以後, 同じ手順の繰り返しでQ31まで解く.

現在のTOEIC試験は、Part3(会話問題)やPart4(説明文問題)の長文問題がリスニングセクションの過半数を占めています。

スコアアップにはこれら長文リスニングの対策が必須ですが、英語に慣れていない方にとってはハードルが高いです。

そこで、学習の初期段階ではPart2対策に力を入れるのが良いと思います。

Part2は英文が短い上に事前の対策でスコアを上げやすいです。英語初心者の方ほどおすすめできるパートです。

Part2 問題形式別の解き方

Part2は設問文の種類によって、次の5つの問題形式に分けられます。

①WH疑問文 9~12問
②Yes/No疑問文 3~6問
③Yes/No疑問文の提案・依頼 2~4問
④否定疑問文 1~2問
⑤付加疑問文 2~3問
⑥平叙文 1~2問
⑦選択疑問文 1~2問
合計 25問

設問の難易度は出題数よりも問題そのものに依存します。

例えば、WH疑問文は出題数がもっとも多いが、その中には難易度の低い問題から高い問題まで、様々な設問が混ざっています。

簡単なので出題数が多い、あるいは難しいから出題数が少ない、といった作りではありません。

ただ、出題数が多い問題なら、それだけ練習の成果をスコアに反映させやすいです。

したがって、英語初心者の方は出題数の多いWH疑問文やYes-No疑問文を優先して学習すると良いです。

以下、問題形式ごとに解き方を紹介していく。

1.WH疑問文

冒頭を絶対に聞き逃さないこと。Yes/Noで始まる応答は瞬時に消去することです。

Whenなどで始まるWH疑問文は、疑問詞を聞いただけで解答できることが多いです。

例えば、質問がWhereで始まり選択肢が

(A)At three o’clock.

(B)For six years.

と続けば、正解は残りの(C)で決まります。

さらに、Yes/Noで始まる選択肢は100%不正解です。

前の問題で悩んでいると、すべてのカギを握る「最初の1語」を聞き逃してしまうので、気持ちの切り替えを素早く行うことが大切です。

WH疑問文は、25問中9~12問も出題されます。

それではサンプル問題を使って確認しましょう。

Who’s going to chair the meeting?(会議の議長は誰が務めますか?)

  • (A)In the conference rom.
  • (B)About one hour.
  • (C)Paul Evans will

(A)意味:会議室にあります。これはmeetingから連想されるconference roomを使ったひっかけ問題なので、不正解。

(B)意味:1時間くらいです。この問題は会議の所要時間を答えているので不正解。

(C)意味:Paul Evansが務ます。人名を挙げているので正解。

以下に、WH疑問文によく出る疑問詞一覧をまとめたので、瞬時に思い浮かべられるようにしましょう。

Who(誰) How(方法)
Where(どこ) How long(長さ)
When(いつ) How many(数)
What time(何時) How much(量)
Which(どこ) How often(頻度)
Why(なぜ) How far(距離)
What(何) Whose(誰の)

Whyの質問にはBecauseかTo始まりが正解になります。

「質問がWhyで始まったら、Becauseで始まる応答は”引っ掛け”だ」という噂を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、実際のテストでは、Whyに対してBecauseで始まる応答が正解になることが頻繁にあります。

また、To visit my friend.のような「目的」を述べる応答も正解になることが多いです。

2.Yes/No疑問文

Part2後半では、Yes/Noで始まる選択肢は不正解

IsやAre、DoやShoud、Haveで始まる質問文にはYes/Noで答えることは可能です。

*正解の選択肢がYes/Noで始まるとは限りません。

TOEICの問題は基本的に各パート内で難易度が徐々に上がるように配列されています。

Part2前半のYes/No疑問文の問題は、素直にYes/Noで応じる選択肢が正解となる確率が高く、後半では低い。

25問中3~6問がYes/No疑問文(否定疑問文も含む)。

サンプル問題を使って確認しましょう。

Is there an instruction manual for this copier?(このコピー機の取扱説明書はありますか。)

  • (A)20 copies
  • (B)Yes, here it is
  • (C)His instructions are very clear

(A)意味:20部です。copierと似た単語を出すひっかけ問題なので、不正解。

(B)意味:ここにあります。素直にYesで受けているこちらかが正解になります。

(C)意味:彼の指示はとても明確です。instructionと似た単語を出すひっかけ問題なので、不正解。

質問に対してYes/Noで答える場合、その後に追加の説明をすることが多いです。

ここでも「いいえ」だけで終わらず、「ここにあります」と追加情報を提示しています。

聞き取り時は会話の自然な流れを意識してください。

質問によく出る疑問文は以下の通りです。

Is…? (…ですか?) Are…? (…ですか?)
Do…? (…しますか?) Does…? (…しますか?)
Did…? (…しましたか?) Have…? (…しますか?)

3.Yes/No疑問文の提案・依頼

「提案」「依頼・命令」への返事は「決まり文句」か「従えない理由」になります。

疑問文の形を取っていても、実際には相手に「提案」したり「依頼」したりしている表現があります。

これらに対する返答は、下に示したような決まり文句か、相手のアドバイスや指示に従えない理由の説明になります。

パターンは少ないので、頭に入れておけば確実に正解できます。

また、「提案」はWHで始まりますが、Yes/Noでの返答が正解になる場合もあります。

WH疑問文と提案表現を区別できるように練習しておくといいです。

出題数は、25問中2~4問です。

サンプル問題を使って確認しましょう。

Should we ask Ms.sato to take part in the budget meeting?(佐藤さんに予算会議に参加してもらうよう頼むべきですか?)

  • (A)Yes, it’s within the budget.
  • (B)Thank you for taking the part.
  • (C)That’s a good idea.

(A)意味:はい、予算内です。質問内のbudgetというキーワードで引っ掛けようとしているため、不正解

(B)意味:この役を引き受けてくれてありがとう。質問内のtake partというキーワードで引っ掛けようとしているため、不正解

(C)意味:それはいい考えですね。提案に同意しているのでこちらが正解になります。

提案・依頼によく出る疑問文は以下の通りです。

Can I …?
(…していいですか?)
Can you …?
(…してくれますか?)
Could you …?
(…してくださいますか?)
Shall I …?
(…しましょうか?)
Will you …?
(…してくれますか?)
Would you …?
(…してくださいますか?)
Would you mind …?
(…してもらってよろしいですか?)
Would you like …?
(…したいですか?)

決まり文句は以下の通りです。

◎提案のパターン◎

Why don’t you…?/How about…?/what about…?/Let’s…

◎提案に応じるパターン

That’s great idea./Sounds good to me./Sure./why not?/I’d love to./I’d be happy to.

◎依頼・命令のパターン

Would you have time to…?/Would it be possible for you to…?/would you mind…?/Could you please…?

◎依頼・命令に応じる返答パターン

Right away./Sure, I will./Not at all.

◎依頼・命令に応じる返答パターン

I’m sorry,…./I’d love to, but…/I’m afraid(that)…

4.否定疑問文

Part2後半では、Yes/Noで始まる選択肢は不正解

基本は、2.Yes/No疑問文と同じ解き方ができます。

TOEICの問題は基本的に各パート内で難易度が徐々に上がるように配列されています。

Part2前半のYes/No疑問文の問題は、素直にYes/Noで応じる選択肢が正解となる確率が高く、後半では低い。

25問中1~2問が否定疑問文も含む。

サンプル問題を使って確認しましょう。

Didn’t you submit the report on this year’s sales?(今年の売り上げレポートを提出しませんでしたか?)

  • (A) Yes, I heard that news report on TV.
  • (B) No, I didn’t have time last week.
  • (C)No, I don’t like taking the exam.

(A)意味:はい、そのニュースはテレビで報道されていると聞きました。質問内のreportというキーワードで引っ掛けようとしているため不正解

(B)意味:いいえ、先週は時間がありませんでした。質問内容に合致した回答になるので正解

(C)意味:いいえ、試験を受けるのは好きではありません。質問は過去形なのに、現在形で回答しているため不正解

否定疑問文のポイントは、

英語は疑問詞が肯定であっても否定であっても、肯定の内容を表す際はYes、否定の内容を表す際はNoで答える、

という点です。

例えば、質問が「今日は暖かいですか?」と「今日は暖かくないですよね?」のどちらでも、英語は「Yes, 暖かいです」、「No, 暖かくないです」の答え方をします。

Isn’t it warm today? (今日は暖かくないですよね?)

→ Yes, it is warm. (Yes, 暖かいです)

→ No, it isn’t warm. (No, 暖かくないです)

対照的に、日本語のはい/いいえは相手への同意を示す。

「今日は暖かくないですよね?」に対して、「はい、暖かくないです」、「いいえ、暖かいです」と答える点で英語と異なります。

今日は暖かくないですよね?

→ はい、暖かくないです (同意する)

→ いいえ、暖かいです (同意しない)

こうしたメカニズムを知っておけば、否定疑問文は通常のYes-No疑問文やWH疑問文と変わらず解けることになります。

否定疑問文によく使われる表現は次の通りです:

Isn’t …?
(…ではないですよね?)
Aren’t …?
(…ではないですよね?)
Don’t …?
(…しませんよね?)
Didn’t …?
(…しなかったですよね?)

否定疑問文の難易度が高いもう一つの理由に発音があります。

例えば, Don’t you…?が「ドーント・ユー」と発音されることは稀で、通常は「ドンュ」のように弱く発音されます。

否定疑問文をはじめて聞くと何を発音されたか見当もつかない,、といった状態になります。

問題集で練習する時は、 英文スクリプトを読みながらなんと発音されたかよく聞くようにしたい.

5.付加疑問文

Part2後半では、Yes/Noで始まる選択肢は不正解

基本は、2.Yes/No疑問文と同じ解き方ができます。

付加疑問文問題は、…, isn’t it?(…ですよね?)や…, don’t you?(…ですよね?)などに代表される、付加疑問の使われる設問です。

付加疑問のdon’t you?は無視しても質問の内容はわかりますが、逆に前半を聞き逃した場合に、不可疑問はヒントになります。

なぜなら、「主語がyou」「動詞がbe動詞」「現在形」とわかるからです。

25問中2~3問が否定疑問文も含む。

サンプル問題を使って確認しましょう。

You mailed the contract to the supplier, didn’t you?(供給業者に契約書を郵送してくれましたよね?)

  • (A)I did it yesterday.
  • (B)Almost sixty pages.
  • (C)In the supply cabinet.

(A)意味:昨日送りました。これが質問に対する回答として適当のため正解

(B)意味:ほぼ60ページです。contract(契約書)から連想されるpagesを使っているが、内容がかみ合わないので不正解

(C)意味:保管キャビネットの中です。supplierに似たsupplyを含む引っ掛けのため不正解

付加疑問文問題のやっかいなのは、文末の疑問詞を聞くまで、それが付加疑問文とは判断できない点です。

平叙文と思って聞いていると、不意な疑問詞の登場に混乱することが多いです。

付加疑問文問題を解くポイントは「思考の切り替え」です。

文末に疑問詞が出現したら文意を疑問文に切り替え、Yes-No疑問文問題のつもりで正解を選ぼう。

付加疑問文問題によく使われる表現は次の通り:

… isn’t it?
(…ですよね?)
… don’t you?
(…ですよね?)
… doesn’t it?
(…ですよね?)
… didn’t you?
(…ですよね?)
… didn’t we?
(…ですよね?)
… can’t it?
(…ですよね?)
… haven’t you?
(…ですよね?)
… haven’t we?
(…ですよね?)

6.平叙文

平叙文に込められた、真のメッセージをとらえる

質問でも提案でもない、報告やつぶやきのような文が「平叙文」です。

話し手は相手の何らかの反応を期待して発言します。

発言の真意を想像し、ふさわしい応答を予測することです。

例えば、「マシーンが壊れた」はトラブルの報告であり、話しては相手に解決策を期待している考えられます。

従って、「修理します」などが正解候補となります。

ただし、正解になるパターンは様々になります。

例えば、「今週だけで2回目ね」と言った応答もあり得ます。

不正解の選択肢はかなり不自然なはずなので、消去法も活用します。

平叙文は25問中、2~3問程度です。

サンプル問題を使って確認しましょう。

I e-mailed you the sales data you asked for.(ご依頼の販売データをメールしました。)

  • (A)Thanks. I’ll look at it this afternoon.
  • (B)The sale will begin on Friday.
  • (C)We can ask them later.

(A)意味:ありがとう、午後に見てみます。相手の行動に感謝しているので正解になります。

(B)意味:セールは金曜日に始まります。質問内のsaleというキーワードで引っ掛けようとしているため、不正解

(C)意味:後で頼めばいいですよ。質問内のaskというキーワードで引っ掛けようとしているためを含んでいるので、不正解

平叙文問題の正解は、以下4つのうちのいずれかに該当する場合が多いです。

不正解選択肢の内容はたいてい的外れなので、きちんと音を聞き取れば、確実に正解を選べます。

平叙文の正解パターン
  • 賛成: That sounds great! (それは良いですね)のように同意を示す
  • 反対: I don’t think it’s a good idea. (それは良いとは思いません)のように, 反対の姿勢を示す
  • コメント: I got a new laptop too. (私もノートパソコンを買いました)のように, 発言に対してコメントする
  • 質問返し: Which model are you interested in? (どの製品に興味がありますか?)のように, 発言を深掘りする質問をする

7.選択疑問文

選択疑問には「決まり文句が正解」です。Yes/Noで始まる応答は不正解。

A or Bで選択を求める疑問文は2つに分かれています。

まず、by train or by busのように語句と語句をorでつなぐパターンがあります。

Either is fine.やIt doesn’t matter.など「どちらでもいいです」という決まり文句が正解になることが多いです。

もう一つは節と節を繋ぐものです。

「ホテルを予約しましたか、それとも今夜の飛行機で帰りますか」というパターンです。

文が長いので、何と何が比較されているかに注意してください。

いずれの場合も、どちらかを選ぶ応答は正解になりやすいです。

Yes/Noで始まる選択肢は、ほぼ確実に不正解になります。

出題数は全25問中、1~2問です。

サンプル問題を使って確認しましょう。

Would you like soup or salad with your meal?(お食事と一緒にスープかサラダはいかがですか?)

  • (A)Yes, the meal was delicious
  • (B)I’ll help soup, please
  • (C)Most likely not.

(A)意味:ええ、食事はとてもおいしかったです。Yesで始まっているので瞬時に不正解。

(B)意味:スープをお願いします。soup or salad という選択なので、soupを選んでいるので正解になります。

(C)意味:おそらく違います。発音が似ているlikeとlikelyで引っ掛けようとしている問題のため不正解。

選択疑問文への返答は、以下の5パターンが考えられます。

返答5パターン
  • 両方を選択: I like both of them. (私は両方好きです)のように両方を選ぶ.
  • 片方を選択: I prefer dinner first. (先に夕食にしたいです)のように片方を選ぶ.
  • まだ決めていない: I haven’t decided it yet. (私はまだそれを決めていません)のように, 意思決定をしない.
  • どちらでも良い: I don’t mind. (どちらでも構いませんよ)のように, 選ばない.
  • その他の返答: Ask the manager. (マネージャーに尋ねてください)やLet’s see the schedule. (スケジュールを見ましょう)のような, その他の返答.

選択疑問文は設問文が長いため混乱しがちですが、正解の多くはこれら5パターンのいずれかに該当します。

そんため、選択肢をよく聞けば正答率を上げられます。

尚、

Are you going to make a presentation, or is John attending the seminar?

(意味:あなたがプレゼンテーションをするのですか、それともジョンがセミナーに参加するのですか?)

といった節×節が設問文に出現することがあります。

こうした設問は稀だが、答えのパターンは上記に示したとおりに同じです。

長い設問文に圧倒されないようにしてください。

「コーヒーと紅茶のどちらが良いですか?」に対して,

I don’t like tea. (私は紅茶が好きではありません → よってコーヒーが良いです)

といった具合に, 片方を否定することでもう片方を選ぶといった難問が稀に出題される.

Part2の悩むところ

Part2で多くの人が悩むことは問題の性質です。

私たちがこれまで経験してきた受験やテストなどの試験というのは、問題に対して答えがしっかりとありました。

しかし、TOEICのPart2では問題に対してしっかりとした答えがあるわけではありません。

この事実を知らない人やこの感覚がない人は回答に戸惑うことがしばしあります。

上に出した例をもとにこの点について説明をします。

When is the meeting?(会議はいつですか?)

  • A:The room on the right side.(右側の部屋です。)
  • B:Next Monday.(来週の月曜日です。)
  • C:Ken likes it.(ケンはそれが好きです。)

この場合、質問文の「When is the meeting?」に対して、「Next Monday.」というドンピシャの回答があるので回答に困ることはありません。

しかし、以下の場合はどうでしょうか?

When is the meeting?(会議はいつですか?)

  • A:The room on the right side.(右側の部屋です。)
  • B:Tom might know.(トムが知っているかもしれません。)
  • C:Ken likes it.(ケンはそれが好きです。)

この場合、答えはBの「Tom might know.」になります。

これは質問の内容に対して、直接的に回答をしているわけではありません。

そのため多くの人はこの手の問題を聞いたとき、「あれ?答えがない…」と焦ってしまうものです。

しかし、冷静に明らかに違うと分かるAとCを消去すれば、Bが正答として残ります。

実際にBは「トムが知っているかもしれません」と言っているので、質問文とセットで考えれば会話としては成立しています。

このように、Part2では会話として成立しているもの、会話の流れとして自然なものを選択するという感覚が大切です。

もう少し噛み砕いて言えば、自分がその質問をされたときの回答としてあり得るものは正解になるということです。

ドンピシャで答えがあるものもありますが、会話として成立しているだけというものもたくさん出題されます。

この点に注意する必要があるのがPart2です。

いずれにしても、この手の問題も消去法がしっかりとできれば悩むことはありません。

ひっかけ問題

Part2にもひっかけ問題はよく出題されています。

しかしながら、これらもある程度パターン化されているので、そのパターンをこれからすべてお教えしていきます。

①主語と回答文の主語が一致しない

絶対に間違えてはならないひっかけ問題は、問題文の主語と回答文の主語が一致しないという超ありきたりなひっかけ問題です。

以下にその例を記します。

もう一度例を出します。

How old is he?(彼は何歳ですか?)

  • A:She is five years old.
  • B:Sorry, but I don’t know.
  • C:There are so many old trees.

この問題は一見、年齢について回答をしているAが正解に感じます。

しかし、問題文では「he(彼)」と聞いているのに回答文では「she(彼女)」と回答をしています。

つまり、いくら年齢についての回答であってもこの時点で無条件に不正解になります。

この問題の正解は、Bの「Sorry, but I don’t know.(ごめんなさい、知りません。)」です。

このようにもっとも初歩的なひっかけ問題として、問題文と回答文の主語の不一致というものがあります。

②似た発音

次は、似た発音で間違いを誘うというひっかけ問題について説明をしていきます。

もう一度例を出します。

Could you make a copy for me?(コピーをしてくれますか?)

  • A:I like coffee.
  • B:Maybe later.
  • C:Covey is fine.

このひっかけ問題は問題文で「copy」という単語が出てきて、回答文ではそれに似た発音の「coffee」「Covey(人名:コーヴィー)」が出てきます。

十分な聞き取りができない人は、回答文を聞いたときに問題文と同じ単語があると思い、間違った回答を選択してしまうものです。

この場合、単語レベルでしっかりと聞き取れないと間違ってしまうと思うかもしれませんが、心配はいりません。

この手のひっかけ問題に代表されるように、問題文にあった単語と似た発音の単語を含む回答文がある場合、それらは不正解になります。

似た単語が聞こえたらそれは消去する、これだけで十分です。

③時制が一致しない

次は、時制を利用したひっかけ問題についてです。

When did you visit Japan?

  • A:I can’t recall.
  • B:I visit Japan next month.
  • C:It will be the first time.

問題文では「いつ日本を訪れましたか?」というように過去の時制になっています。

それに対して回答文ではBやCはらしい回答ではあるものの、時制が現在や未来になっています。

ひっかけ問題パターン

①主語と回答文の主語が一致しない

②似た発音

③時制が一致しない

このように時制が不一致なものも無条件で不正解になります。

以上、説明した3つがよく出るひっかけ問題です。

これと先ほど説明した文頭の疑問詞を聞き逃さないことと、会話として成立しているものを選ぶということを意識するだけでパート2は点数が取れるようになります。

いずれにしても消去法を武器に戦っていくことが基本になります。

Part2の勉強法

Part2は、これまで説明してきたように出題パターンが限られています。

そのため、このパターンを知ってしまうことが重要になります。

パターンを知る方法としては、TOEIC公式問題集などの参考書から50問程度Part2の問題を用意して、それのみを繰り返し解いていくことが有効です。

Part2は出題数が25問なので、その倍の50問を用意すればほぼすべてのパターンを知ることができるからです。

逆にこれを75問、100問と用意してしまうと、同じパターンが重複しているわりに新しいパターンに出会わないので非効率になります。

目安として50問を用意して、まずは問題のパターンを覚えるようにしましょう。

そして、具体的な勉強法としては文頭の疑問詞を聞き取ることに力を入れましょう。

絶対に文頭の疑問詞を聞き逃さない、これができるようになることが最重要です。

Part2で出題される語彙は比較的簡単なものばかりなので、Part2のために単語の勉強をする必要は特にありません。

リーディングセクションの勉強をする中で自然とPart2に必要な単語力も身についていきます。

まとめ:問題を数多くこなし、試験に臨む

Part2は一見簡単な問題が多いように見えて、上級者でも油断すれば簡単に間違えてしまうこともあるパートです。

  • Part2は短い発話に対する自然な返答を選ぶ問題
  • Part2はWH疑問文、 Yes-No疑問文、 否定疑問文、付加疑問文、平叙文, 選択疑問文などが出題される
  • 似た音の語句はひっかけの可能性大. 積極的に避けることで正答率を上げる

以上のような試験対策を知り、問題集で練習を積めば、Part2の正答率向上が期待できます。Part2でリスニングセクションのスコアを底上げして、目標スコアを達成しよう。

また、問題を多くこなしてパターンを理解するとともに、実際の試験と同じ形式で演習を行い、集中力を保つ訓練も行うといいでしょう。

みんてぃあ