Part別勉強法

【TOEIC Part6攻略&戦略】半自動で穴埋め問題の答え発見!ミクロ&マクロアプローチ法

Part6は他のパートに比べて問題数が少なく、対策をしていない方も多いと思います。

しかし、Part6はPart5で必要とされる文法力・語彙力とPart7で必要になる読解力の両方が必要となるパートです。

もし、あなたが以下の悩みを抱えていればこの記事で解決できます。

  • Part6に苦手意識を持っている…
  • スコアを伸ばすコツを知りたい…

Part6は70~130語の文書を用いた穴埋め問題で、語彙と文法の他、文脈の理解が試されます。

設問は「独立型」と「文脈型」に分類できます。

  • 独立型:空欄を含む文の中にヒントがある
  • 文脈型:前後の文脈を理解してから解答する

独立型の解き方はPart5と変わらないです。

この記事を読めば、Part6でスコアを上げる明確なイメージができるようになります。

それでは、Part6の戦略と勉強法について解説していきます。

Part6の出題形式と配点

Part6を手際よく攻略するためにも、まずは問題形式や問題数などの全体像を知っておきましょう。

出題数 16問(4文書に設問が4つずつ)
配点 80点
内容 4カ所が空欄になった長文を読み、各空欄に入れるのに最も適切な語句または文を1つ選ぶ。手紙やメールは確実に出題されます。新聞などの記事が出ることもあります。
解答時間 1文書2分30秒以内。パート全体で約10分

Par6の出題形式

Part6の出題形式は、Part5と同じように穴埋め問題になります。

しかし、問題の性質は異なります。

Part6は4つの長文から成り、それぞれの長文につき4箇所の空欄があります。

1つの空欄につき4つの選択肢があり、その中から適当なものを選ぶという問題です。

全部で16問、時間の目安としては全16問を7分以内に回答を終えたいところです。

Part6とPart5との違いは?

Part5とPart6の一番の違いは、出題形式です。

  • Part5:1文の空欄補充問題
  • Part6:長文の空欄補充問題

このため、問題を解くテンポが変わってきます。

Part6は文法問題が基本であるものの、一部長文の内容を把握しないと解けない問題も紛れ込んでいます。

そのため、短文の問題だけでなく複数の文からヒントを探して問題を解くこともあります。

Part5は1問1問時間を区切って解いていくと思います。

しかし、Part6は長文ごとに時間を決めて取り組むと良いと思います。

Part6の時間配分

Part6のベストな時間配分は、1問あたり30秒~45秒、トータルで8~12分と考えてください。

Part5に比べて余裕はあります.

しかし、前後の文脈を読んで解く問題もあるため、体感的にはPart5よりも厳しいと思われるかもしれません。

  • 文法問題は20秒程度で解く
  • 文章全体を読む問題は1分で解く

Par6の配点

Part6は全部で16問の問題が出題されます。

TOEICの問題数は全部で200問、そのうちリーディングは100問なので、16問と言われると大した数ではないように思えます。

しかし、TOEICで高得点を取るためにはPart6をなおざりにすべきではありません。

大まかな配点で言うと、1問約5点であるため、16問で80点分の得点がPart6で得られる計算になります。

目標正答数(30問中):
600点→9問/700点→10問/800点→12問

Part6の戦略と攻

Part6の戦略

Part6は、Part5とPart7を合わせたような問題です。

そのため、問題数の多いPart5やPart7を勉強することで、自然とPart7の点数は上がります。

そのため、優先して勉強するべきはPart5とPart7だと私は考えています。

Part6は問題によってはPart5と同様に( )の前後や( )を含む文章のみを読めば回答することができるものもあります。

また、Part7のように文章全体を読まないと回答できないものもあります。

特に、( )に入る適切な文章を選ぶという問題では、文章全体を読んで内容を理解しなければ回答ができません。

このようにテクニックをあまり使うことができず、文章全体を読む必要があります。

戦略としては回答時間を可能な限り短くして最難関のパート7に備えることです。

Part5同様に、Part6にもいくつかの問題パターンがあります。

それぞれのパターンを知って対策をしていくことで、試験本番でも落ち着いて解いていくことが可能になります。

それぞれの問題パターンについて詳しく説明します。

それをふまえて、以下に具体的な解き方を説明していきます。

Part6の攻略

設問は「独立型」か「文脈型」

まず、マスターすべきことは、全設問を2つに分類する方法について説明します。

◎独立型(16問中、4~7問)

空欄を含む1文の中にヒントがある、Part5と同じタイプです。

例えば、下記の通りです。

I visited the factory to discuss the (_____) with Ms. Sato.

(A)propose(B)proposa
→lこの文を読めば(B)を選べます。

◎文脈型(16問中、9~12問)

空欄を含む文に加え、前後の文脈にヒントがあります。

Part6特有のタイプです。

例えば、下記の通りです。

I (_____) the factory to discuss the proposal with Ms. Sato.

(A)Visited(B)will visit
→(A)を選ぶには別の分がヒントとして必要になります。

ストーリーを把握し、上から順に解く

①1~3文目に最初の設問があります。

いきなり、文脈型が来ることがあるので、最初から読み、ストーリーを把握して解答します。

飛ばし読みは禁物です。

②2問目以降も同様です。

ただし、品詞問題など、明らかに独立型の問題が視界に入ったら、いきなり空欄の近くを読んで解答してもOkです。

③一文書につき2分30秒以内で解答を終えます。

文脈型の問題、特に

  • 「文選択問題」
  • 「語彙」
  • 「巨大な接続詞」

に時間を使いすぎると、Part7に回す時間が無くなるので注意してください。

文選択問題は最後に解く

1文書に必ず1問、空欄を語句ではなく文を入れる「文選択問題」があります。

これは選択肢を先読みせず、文書を読み終えて全体の文書の流れを押さえてから解く方が楽です。

1~3問目にあったとしても、最後に解きましょう。

Part6の解き方/問題形式

はじめにすべきこと

Part6で出題される文章のタイプはだいたい同じです。

手紙、Eメール、記事、情報、告知、メモ、宣伝、報道、ウエブページなどタイプが決まっています。

  • 手紙であれば冒頭に「誰へ」、末尾に「誰から」が記されています。
  • Eメールについては冒頭に「件名、誰へ、誰から」が記されています。

このように必ず大きなヒントとなる情報が記載されているタイプの問題があります。

これを見逃してはいけません。

これらの情報をしっかりと把握した上で問題の本文を読み始めるようにしましょう。

冒頭から全ての文章を読む

2016年4月までのTOEICのPart6は、( )に入る適切な文章を選ぶ問題がありませんでした。

そのため、Part5と同じテクニックで、( )の前後や( )を含む文章だけを読めば回答することができました。

しかし、2016年5月以降のTOEICは( )に入る適切な文章を選ぶ問題が新設されました。

そのため、( )の前後や( )を含む文章を読むだけでは回答ができなくなりました。

この手の問題は文章全てを読まないと間違ってしまうことがあります。

そのため、手順としては問題文を冒頭から全て読み、設問に出くわしたら回答するという流れになります。

問題形式

Part6で出題されるのは、以下の2つのタイプの問題に分けることができます。

  1. ( )に入る適切な単語や語句を選択する問題
  2. ( )に入る適切な文章を選択する問題

「2」については、文章の全体の流れが分からなければ回答できないです。

そのため、全ての問題文を読んで、その内容を理解して回答するしかありません。

長文読解力がそのまま回答になって出てしまうということです。

「1」については、パート5とほぼ同じ攻略法で戦うことができます。

Part6は長文形式で出題されますが、実はPart5と同じように回答の選択肢と( )の前後を見ればほぼ回答できます。

なので、「1」の問題についてはこのように文章全てを読まなくても回答できるます。

するどい人はお気づきかと思いますが、満点を取る気がないのであれば、潔く「2」の問題を捨てれば文章全てを読むことなく効率的に回答できるということです。

私は速読に自信があり、Part6は満点を取りたいのですべての英文を読むようにしています。

しかし、Part6の16問中の8~12問は「1」の問題のため、選択肢と( )の前後を読んで回答するだけでも半分以上の点数が取れてしまいます。

これは目標点数しだいでは有効になる戦略です。

「1」の問題の解き方はPart5と同じで、まずは1つ目の( )の回答の選択肢に目を通します。

そして、その4つの選択肢が似た単語の羅列か、そうでないかをチェックします。

  • A:strong
  • B:strongly
  • C:stronger
  • D:strongest

このように4つの選択肢が似た単語の羅列であれば、文章に対して適切な品詞を選んだり、動詞の正しい活用形を選んだりという文法問題になります。

文法問題は( )の前後を読むだけで回答をすることができます。

4つの選択肢の単語がすべて異なるものの場合は語彙問題になります。

文章の内容に適した意味の単語を選ぶ必要があります。

そのため、( )の前後だけではなく、( )を含む一文を読んで意味を理解しなければなりません。

「1」については以下の記事を参考にしてみてください。

https://mintia-blog.com/part5_trends_and_strategies/

パターン別解法

Part6は設問のタイプは、以下の8パターンに分類されます。

設問 出題
独立型 品詞/前置詞 4~7問
比較/関係詞 1~2問
文脈型 巨大な接続詞
人称代名詞
1~4問
語彙動詞の形 3~7問
文選択 必ず4問

独立型「品詞/前置詞」

品詞問題は、名詞・動詞・形容詞・副詞など異なる役割を持つ語句から、もっとも適切な選択肢を選ぶ問題です。

前置詞問題では、inやatに代表される前置詞から、最も適切な選択肢を選ぶます。

よく出題される前置詞は、in,on,of,forのような基本的な単語がほとんどで、難しい問題は出題されません。

品詞と前置詞は、空欄の前後を見て5~20秒で解く

選択肢に異なる品詞が3つ以上あれば、独立型の品詞問題です。

(例えば:certainly/certainty/certain/certainness)

空欄の前後の2,3語だけを見て5秒~20秒で解答しよう。

空欄の前後に動詞がある場合は副詞、冠詞や所有格がある場合には名詞が正解です。

下記が品詞/前置詞問題の一例です。

To: All Marketing Staff<mktg.sf@mintia.com>
From: Miki Sato<msato@mintia.com>
Re: August meeting agenda
Date: July30

I am attaching the agenda for next month’s marketing meeting, scheduled (__1__) Friday, August 10. As you can see, there are quite a few items on the agenda, so we will need to manage the schedule carefully. Please be sure to check it closely in advance. If you have any (__2__) topics that you feel should be discussed during our meeting, let me know later than Monday, August6.

Q1 Q2
  • A. at
  • B. for
  • C. by
  • D. in
  • A. additionally
  • B. addition
  • C. additional
  • D. additions

設問1

選択肢を見ると前置詞なので独立型になります。

空欄の前にあるscheduledと合わせて用いられ、「~に予定されている」という意味を作ることができるのは、forなのでBが正解となります。

設問2

選択肢に異なる品詞が並んでいるので、品詞問題です。

これも読まずに解けます。

空欄の後ろには名詞topics、前には形容詞anyがあるのが分かります。

つまり、空欄にはanyの後に続き、topicsを修飾できる形容詞のaddionalであるCが正解になります。

日本語訳

宛先:全マーケティングスタッフ
差出人:Miki Sato
件名:8月の会議課題
日付:7月30日

来月8月10日金曜日に予定されているマーケティング会議の議題を添付します。ご覧の通り、議題の項目がかなりおおいので、時間表を注意深く管理しなければいけません。必ず事前にしっかりとみておいてください。会議で議論する必要があると思う追加の話題があれば、遅くとも8月6日までにお知らせください。

独立型「比較/関係詞」

比較級問題では、比較の表現について問われます。

関係詞問題では、whichやthatなどに代表される関係代名詞と呼ばれる語句からもっとも適切な選択肢を選びます。

◎比較

比較の問題は出題パターンも出題数も少ないです。

mostやthanなどのキーワードが解答のヒントになります。

「the most + 形容詞」
「more + 副詞(形容詞)」

といった形を知っていれば十分です。

◎関係詞

関係詞の問題は、「空欄直前の先行詞」と「後に続く内容と空欄の関係」の2つのポイントを押さえれば機械的に解けます。

ほとんどの場合、主語(または主語の一部)になる関係代名詞が問われます。

この技術で解けない問題の出題はまれなので、疑問詞(wh-で始まる単語)が並ぶ関係詞の問題は、5~10秒で正解を選ぼう。

下記が比較/関係詞問題の一例です。

Annual Company Picnic Postponed

Due to the high probability of inclement weather, our upcoming company picnic must be postponed. Weather reports predict that the impending storm will be (__1__) to hit our area in the past several years. We are not yet sure about the new date (__2__) we can hold the picnic. The general affairs office will send an e-mail to everyone next week to find out your availability, so that we can reschedule this popular annual event to take place as soon as possible.

Q1 Q2
  • A. the strongest
  • B. stronger
  • C. less strong
  • D. strong
  • A. which
  • B. what
  • C. who
  • D. when

設問1

空欄前にあるone ofの後ろにはtheなどの限定詞が必要なので、Aのthe strongestが正解です。

設問2

関係詞の設問を解くポイントは先行詞です。

空欄後に続く文との関係も確認することです。

空欄の前の先行詞は時を表す名詞(the new date)です。

後続の文が「(その日に)~できる」という説明を加えられるようにするには、空欄に関係副詞whenで補うため、Dが正解です。

日本語訳

悪天候が高確率で予想されるため、会社のピクニックは延期する必要があります。天気予報によれば、迫りつつある嵐は、過去数年間にこの地域を直撃したものの中で最大級になるみたいです。ピクニックを開催できる新たな日付はまだわからないです。総務部は、来週にも皆さん全員にメールを送って皆さんのご都合を確認し、できるだけ早くこの人気のある年1回のイベントを開催できる日程を組みなおします。

文脈型「巨大な接続詞/人称代名詞」

巨大な接続詞の問題は、文と文をつなぐ役割を持つ副詞(接続副詞)が問われます。

人称代名詞の問題は、his、her、theirなど格が同じで異なる人や物を指す代名詞からもっとも適切な選択肢を選びます。

◎巨大な接続詞

巨大な接続詞の問題は、文と文をつなぐ役割を持つ副詞(接続副詞)が問われます。

「その結果」や「ところが」など、話の展開や転換に使われる語句なので、明らかに文脈型です。

文頭に空欄があり、直後にカンマがあります。

空欄前の話の展開を理解してから解いてください。

◎人称代名詞

人称代名詞の問題には2つのタイプがあります。

①選択肢に格は同じで指すものが違う代名詞が並ぶ問題

(例:his、her、its、their)。

代名詞が空欄前のどの名詞を言い換えるかを問題を読んで判断します。

このタイプはめったに出ません。

②同じものを指すが「格」が違う代名詞が並ぶ問題

(例:he、his、him、himself)。

これは空欄付近を見れば5秒で解けます。

空欄が目的語なのか主語なのか、といった代名詞の役割を考えます。

同じ「彼」を入れる場合でも、heなのかhisなのかhimなのかを文章に応じて使い分ける必要があります。

所有格(例:his)、主格(例:he)、再帰代名詞(例:himself)が正解になることが多いです。

下記が巨大な接続詞/人称代名詞問題の一例です。

Dear Ms. Keiko,

Thank you for your recent inquiry about our vacuum cleaner. I am afraid that we no longer produce that model. (__1__) , I have heard that it is still possible to purchase that model via the internet using an online shopping service such as Amazon.com.
If you access Amazon’s Web site and enter the model number for (__2__) product, you might be able to find what you need.

Sincerely
Customer Service Representative

Q1 Q2
  • A. As a result
  • B. Moreover
  • C. Then
  • D. However
  • A. their
  • B. our
  • C. its
  • D. her

設問1

選択肢には文と文を繋ぐ接続副詞が並んでいるので文脈型です。

空欄を含文とその前の文との文脈を読む必要があります。

前の文は

「その形式はもう製造していない」

と製品を販売できない事情を伝えているが、空欄以降は

「インターネット経由で購入できる」

という別の可能性を示しています。

よって、逆説のHowerver(しかしながら)であるDが正解となります。

設問2

選択肢は全て異なる人や物を指す代名詞の所有格です。

よって、代名詞が何を指すのかを特定する必要がある文脈型です。

第1段落では、製造中止になった掃除機について、その製品のメーカーがAmazon.comというオンラインショップでの購入を提案しています。

空欄もその製品について言及しているので、「当社の」という意味のourが正解です。

日本語訳

keiko様。
先日は弊社の掃除機についてお問い合わせいただきありがとうございます。残念ながらその型はもう製造しておりません。しかしながら、インターネットで、Amazon.comのようなオンラインショップを使えば、まだ、そのモデルを購入することは可能だとききました。Amazonのウェブサイトにアクセスして、弊社商品の型番を入力すれば、必要なものが見つかるかもしれません。

敬具
お客様サービス担当者

以下は押さえておいてください。

◎巨大な接続詞一覧◎

Firstly(初めに) Lastly(最後に)
As a result(その結果) Consequently(従って)
Therefore(従って) Above all(それにも増して)
Besides(その上) Furthermore(さらに)
However(しかし) Nevertheless(それにも関わらず)
Specifically(具体的には) On the other hand(一方で)
Alternatively(代わりに) Fortunately(幸運にも)

文脈型「語彙/動詞の形」

語彙問題では、異なる4つの語句から意味的に自然な選択肢を選びます。

動詞の問題は、過去形、未来形、現在完了形など動詞には様々な形があります。

文法問題ではこの動詞の活用を問う問題が頻出します。

◎語彙問題

語彙問題は、まず空欄を含む文を読んでください。

それで正解候補を1つに絞れれば独立型だが、絞れなければ文脈型です。

前後の文からヒントを探します。

ただし、単語を知らなければどんなに悩んでも正解できないので、次に進むことです。

◎動詞の形

態が問われていれば独立型です。

選択肢を

  • 「能動態の動詞」
  • 「受動態の動詞」
  • 「動詞になれない活用形」

の3つに分類します。

  • 空欄前に主語の名詞、空欄後に目的語の名詞があれば「能動態」
  • 空欄前に主語の名詞はあるが、空欄後に目的語の名詞がなければ「受動態」

「主語の数と動詞の形の一致」と「時制」もチェックして選択を絞ることが大切です。

時制が問われていれば文脈型です。

主語を買う人して文脈から判断するしかありません。

独立型はPart5で練習したので、この記事では文脈型を練習します。

下記が語彙/動詞の形の一例です。

March1-It was announced today that Amazon and Rakuten will join forces to become the largest online shopping in the Japan. The (__1__) formally approved by the shareholders of both organizations earlier this month. the new company, to be called ARC, (__2__) operations as a joint entity as of April 1.

Q1 Q2
  • A. funding
  • B. merger
  • C. construction
  • D. recall
  • A. has commenced
  • B. commenced
  • C. commencing
  • D. will commence

設問1

選択肢には意味の異なる名詞が並んでいます。

空欄前にTheがあることから、前の文ですでに述べられた事柄を表す語が空欄に入ると判断できます。

冒頭の文は、2社が「最大のオンラインショッピングのために手を組む」と述べています。

これは会社の「合併」と判断できるので、Bのmergerが正解となります。

設問2

動詞の時制が問われています。

合併してできる新会社が営業を開始するのは4月1日です。

この記事が書かれた日付は3月1日であるので、空欄は未来時制のwill commenceが正解になります。

日本語訳

3月1日-アマゾンと楽天が手を結び、日本最大のオンラインショッピング会社となります。この合併は、今月初めに両者の株主により正式に認められたものです。ARCと呼ばれる予定のこの新会社は4月1日に共同体として事業を開始します。

以下だけは押さえておいてください。

◎語彙問題が独立型か文脈型の判断◎

Part6の語彙問題は、選択肢を見た段階で独立型か文脈型かを予測できることが多いです。

①文脈型

選択肢に基本的な単語、なじみのある単語多く含まれていれば文脈型になります。

単語の知識だけでなく前後の文の読解が重要になります。

②独立型

一方、難しい単語目立つならば独立型と考えてよいです。

単語の知識が特に問われているため、結果的に単語レベルが高くなります。

なお、不正解の選択肢として難単語を加えるのは、出題者がよく使うトリックです。

よって、知らない単語が含まれており解答に迷う場合は、知っている単語を選んだほうが正解になりやすいです。

このテクニックはPart5の語彙問題でも有効です。

文脈型「文挿入

文挿入問題はPart5にはない問題で、空欄に当てはまる1つの文を入れる問題です。

文挿入は最後に解く

「文挿入」は1文書につき必ず出題されます。

出題位置は不定ですが、1~3問目にあても解くタイミングは最後です。

Part5,6の鉄則は選択肢を先に読むことだけど、時間がかかる「文挿入」は例外です。

文書を先に読み、選択肢を上から読んで、文書の流れに矛盾しないものがあれば、残りは読まずにマークして次の文書に進みましょう。

それが答えである確率が高いです。

選んだ選択肢に代名詞が含まれていれば、その代名詞が指す人・物が空欄前にあるかを確認し、正解の裏どりをしましょう。

下記が文挿入の一例です。

This is to remind you that we will be performing our semi-annual maintenance of Line101 on Friday, May 1, beginning at 8:30 A.M. Therefore, the area around Line101 will be inaccessible, meaning that the restroom facilities at the west end of the factory will be unavailable until the maintenance is completed. (__1__). Likewise, the west stairway to the cafeteria cannot be used. The east stairway is thus likely to be very crowded, so it may take you longer than usual to get to the cafeteria. Please plan accordingly.

  • A. That should be no later than 4:00 P.M.
  • B. Access to the cafeteria will not be affected.
  • The line produces railings for stair wells.
  • Maintenance staff must wear a helmet at all times.

空欄の前の文からの流れを読み解きましょう。

空欄の前の文は、ライン101の保守のため、工場西端のトイレが利用できなくなり、その状態が保守作業完了まで続くと説明しています。

その作業完了をThatで指し、「それは遅くとも午後4時だろう」と情報を追加するAが正解になります。

日本語訳

この文書は、5月1日金曜日午前8時30分よりライン101の半年に一度のメンテナンスを行うことを改めてお知らせするものです。それにより、ライン101付近は立ち入り不可になります。つまり、工場西端のトイレ施設は、メンテナンス完了まで利用できないということです。それは遅くても午後4時でしょう。同様に、社員食堂に続く西側の階段も使えません。そのため、東側の階段は混雑することが予想されるので、社員食堂に行くのにいつもより時間がかかるかもしれません。それを考慮して予定を組んでください。

文章挿入問題のポイント

文挿入問題はPart5にはない問題で、空欄に当てはまる1つの文を入れる問題です。

このような問題は文章全体の内容を踏まえて解く必要があります。

そのため、文章をすべて読み終わったタイミングで解答するのが得策といえます。

文章の真ん中らへんに文挿入の問題があった場合は、一旦飛ばして他の問題を解いた後に、文挿入の問題に戻ってくるとスムーズに解くことができるでしょう。

文挿入の問題は、大きく次の3つに分けられます。

  1. 文章の先頭に文挿入が来る場合
  2. 文章の中ごろに文挿入が来る場合
  3. 文章の最後に文挿入が来る場合

イメージは下記のような感じです。

Dear residents,

__(文頭)__

The questionnaire will take no longer than 10 minutes to complete. All information you provide will be treated confidentially and will only be used for research purposes. __(文中)__

Submit your completed questionnaire before the deadline of Wednesday 6th July for your chance to be included in our prize draw for $100. __(文末)__

Best regards,

日本語訳

居住者各位,

アンケート調査の完了には10分以上かかりません。あなたが提供するすべての情報は機密に扱われ、また調査の目的のみに使用されます。

完成したアンケート調査を提出してください、7月6日水曜日の締め切りまでに、100ドルの賞金を引くチャンスを得るために。

よろしくお願いします。

文章の先頭に文挿入が来る場合

文章の先頭に文挿入の問題が来る場合は、

  • 問題提起をしている文
  • その次の文章の中で触れられる話題について扱っている文

が正解となることが多いです。

いきなり正解を導くのは難しいです。

そのため、まずは他の問題に取り掛かり、文章全体の骨格が見えてきた段階で解答をするのがおすすめです。

文章の中ごろに文挿入が来る場合

文章の中ごろに空欄が来る場合は、

  • 文章の頭で述べられた問題に関する解決策が示される文
  • 前の文を受けて結論につながる文

など様々な可能性が考えられます。

こちらのパターンでも、いきなり問題を解こうとしないでください。

まずは文章全体を見渡して状況把握をしたうえで、前後関係を調べながら整合性のある解答を選ぶようにしましょう。

文章の最後に文挿入が来る場合

文章の最後に文挿入の問題が入る場合は、

  • 文章全体の締めくくる文
  • 内容を要約したような文

が正解となることが多いです。

まずは前の文をしっかりと読んだうえで、論理的に破綻しないような解答を選んでいきましょう。

選択肢の内容にもよるが、解答の手間は「文末<文頭<文中」の順に高くなります。

英語初心者・中級者の方は、文章挿入問題で時間がかかりそうと感じたら思い切って捨て、別の設問に注力しても良いです。

Part6の勉強法

Part6は、Part5とPart7を合わせたような問題です。

私はPart5とPart7の勉強をすることで、Part6の点数も上げることに成功しました。

時間的に余裕があったり、超高得点を目指したりということがないのであれば、やはり出題数の多いPart5とPart7の勉強を優先的に行うこと。

それによって間接的にPart6の力もつけるという方法でよいと思います。

具体的には、下記の通りです。

Part5と同じく、文法の基礎を鍛えなおす

問題形式は長文になったとはいえ、基本的には文法の知識が問われます。

文法の基礎を固めておくことは重要です。

Part5と同じく、時制や品詞問題など単語を適切な形で使う問題は頻出しますし、接続詞など文同士の関係を問う問題も出題されます。

Part5の対策で鍛えた文法力は確実に活きてきます。

まずはPart5の対策をしっかりと行い、Part6の文法問題も短時間でサクッと解けるように準備をしておくと良いでしょう。

読解力を鍛え、文脈から解く問題を克服する

Part6に特有の問題としては、文脈から解く必要がある問題や文挿入の問題が挙げられます。

これらの問題を解くためには、文法の理解だけでは不十分です。

長文を理解し、文章全体の意味を踏まえて解答する必要があります。

Part6のために専用の対策をするというより、Part7の対策と並行して長文を読み解く力を身につけましょう。

文章の前後関係や散りばめられている様々な情報をもとに正答を選んでいく力はPart6,Part7どちらでも高得点を取るのに貢献します。

まとめ:Part6は文法力と読解力の合わせ技で解く

Part6では問題数は少ないですが、対策が薄くて手こずってしまう方や、思わぬミスをしてしまう方が多いパートでもあります。

Part5の対策で培った文法力をベースに、文章全体の意味を読み取っていく長文読解的なスキルも使いながら満点を目指していきましょう。

みんてぃあ